〜CoCo壱番屋創業者 宗次徳二氏の生講演〜


広い会場の隅から隅に、信念の言葉が響き渡る・・・
私は最前列でその言葉に耳を傾けていました。



「儲けようなんて思う必要はない」
「お客様へのおもてなし、これだけで十分」
「すべてはお客様のために・・・」



この方の”お客様第一主義”は生半可ではありません。
まさに頭のてっぺんから足の先まで、
そのDNAが染みついている方です。



その方は、CoCo壱番屋創業者、宗次徳二氏。
日本を代表するカリスマ経営者の一人です。
先日、その宗次徳二さんの講演を聴きに行ってきました。



CoCo壱番屋は現在1198店舗。
東証一部上場。
25歳の時、夫婦で始めたたった1件の喫茶店からスタートし、
現在名実ともに日本一のカレーチェーン店まで育て上げられました。


起床時間は遅くても4時。
朝一からお客様より集めたアンケート全てに目を通されるという徹底ぶり。


そして現在58歳というまだまだお若い年齢ですが、
すでに現役社長を退いておられ、しかも経営権を放棄し、
ご子息がいらっしゃるにも関わらず、
血縁ではない現社長に引き継いでおられます。
(現社長は19歳のとき、アルバイトで入った方だそうです)



そんなカリスマ起業家からサクセスストーリーの秘訣を賜るべく、
会場を埋め尽くした聴衆が宗次さんの言葉ひとつひとつに聴き入りましたが、
宗次さんから出る言葉は一貫しています。



ただひたすらお客様のために」。



これさえ徹底していれば、儲けも戦略も何も考える必要はないとのこと。




宗次さん曰く、
「私たちはお客様のことだけ考えて今日まで来ました。
ライバル、価格競争、景気、そんなものは関係ないです。
お客様の喜ぶ顔を見るためだけに力を注いできました。


私は創業して30数年、たった一人の友だちも作らず、
たった一度もゴルフに行かず、映画館にも行ったことがない。
スナックやクラブも社員たちと一度行ったことがあるだけ。


なぜならそれらは何一つ、お客様のためにならないと
思ったからです。


最近の経営者はその点心配になります。
社交的な人ばかり増え、ちょっと成功すればやれ交流会だ、やれ接待だと街に繰り出す。
トップがそんなんで社員がついてくるのかと心配になります。
何よりお客様のためになるのか、はなはだ疑問です。


これではせっかく業績が上がっても、長続きはしないのではないでしょうか。
社長は暗くて人づきあいが苦手なくらいの方がいいですよ(大笑)」




こんなすごいことを淡々と、満面の笑みでお話される宗次さん。
私のような凡人はただただ聴きほれるだけでしたが、
同時にかつてない感動に包まれていました。



そして起業している私たち、これから起業する方々に、
こんなことを忠告されました。



「皆さん、起業なんてするもんじゃないです。
できることならやめた方がいい。
いや、冗談じゃなく本心です。


起業は毎日が辛く、毎日が苦労の連続です。
なにせ人生を事業に捧げるんですから。


家族の生活が苦境に陥ることもあるでしょう。
借金の保証人には社長本人だけでなく、
友人や親族を立てなければならないケースもあるかもしれない。


それでも起業の覚悟をしたなら24時間365日、
死ぬ気で働かなくてはなりません。
事業とお客様のためにその身を捧げなくてはなりません。


私も何度辞めようと思ったことか・・・
でもなぜか次の日にはお店に行き、会社に向かっているんです。


それは何より、お客様の喜ぶ顔が見たいからなんです」



まだまだ凡人の私には実感がわいてきませんが、
少なくとも自分の考え方が間違っていたことに気づかされ、
恥ずかしい思いになりました。


宗次さんのようには到底なれませんが、
そのお客様第一精神の爪の垢でも煎じて飲もうと、
そう思う今日この頃です。



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