「なぜあなたはその仕事を先送りしてしまうのか？」 その6
それでは引き続き、
「なぜあなたはその仕事を先送りしてしまうのか？」
/心理カウンセラー 笹氣健治氏著
を紹介したいと思います。
- 心理パターン1
完璧を目指しすぎてしまう
- 心理パターン2
効率を求めすぎてしまう
- 心理パターン3
結果を怖がりすぎてしまう
- 心理パターン4
もともとニーズがないことをやろうとしている
- 心理パターン5
自分の可能性を狭くすることを恐れている
前回は心理パターン2まで紹介しましたので、
今回は3以降を。
- 結果を怖がりすぎてしまう
こう思ってしまう人は、想像力が働きすぎているとも言えます。
悲劇的な結果をあなたが先取りしてしまっているのです。
「相手に認められないのではないか」
「相手に批判や否定をされるのではないか」
という不安がよぎり、
相手に受け入れられないことで自分が傷つくことを恐れているのです。
こう思う人の傾向は、
たまたまひとつの取引に断られることや、
今回の企画の出来が悪いと言われることを、
まるで自分の全体が否定されているように思いこんでしまうのです。
このような悲観的パターンは、
過去の類似した経験によるものが大きいと考えられます。
要するに自分の身を守るため、無意識のうちに
行動にブレーキをかけてしまっているのです。
なるほど・・・
ある意味”行動をしない”ということは”自分を守る”という
自己防衛本能でもあるということですね。
この説明を読んで私はサラリーマン時代を思い出しました。
上司がよく「先に勝ち癖をつけさせる」ということを
口にしていました。
スポーツ界でもよく言われますよね。
当時私は「勝ちパターンを覚えさせる」というロジカルな意味でとらえていましたが、
それだけではないようですね。
もっと重要な心理的意味が込められていることに、
今初めて気づきました（遅い？）。
次に心理パターン4へ。
- もともとニーズがないことをやろうとしている
あなたが身につけたいスキルや、実現したい目標は、
本当にあなたが欲しいと思うことですか？
心の底から自分にとって必要だと思うものですか？
いかがでしょう？
実は、そうなりたいと心底思っているわけではないのに、
そうなろうとしている人は結構多いのです。
「どちらかといえばなりたい」
という程度のニーズで行動を始めようとする場合、
なかなか行動に移せないのは当然のことだと言えるでしょう。
ここでは自分の心のニーズについて説いておられます。
実はこれ、すごく奥が深いと感じています。
いろんな（成功されている）ビジネスパーソンもコメントされていますが、
誰しも心のどこかで「現状の方が楽」という深層心理があるそうです。
「金持ちになりたい」「成功したい」と顕在意識では考えているのに、
（金持ちになったらひがみとか多いんだろな・・・）、
（成功したら忙しくて大変なんだろな・・・）
と潜在意識では”現状維持”にすがろうとする心理が働いているそうです。
渦中の折口雅博会長も著書で、
「成功するかどうかは欲の強さ」
と言われていましたが、この心理と同じことだと思います。
私自身この言葉がすごく印象的だったということは、
思い当たるふしがあるってことなんでしょうね（あかんあかん）。
それでは心理パターン5は次回ということで。。。
【編集後記】
会社勤めの人から、頻繁にこんな相談を受ける。
「サラリーマンと独立起業どっちがいい？」と。
もちろん一概には言えないし人それぞれだと思うが、
こういう質問が浮かぶ時点では絶対起業しない方がいいと、
経験上僕はそう思っている。
偉そうに言えた身分ではないが、
起業とは究極のリスクテイクである。
お金、地位、家族など全て犠牲にしてまでもやりたい、
と思うようになるまでは絶対しない方がいいと思う。
どちらがいいとかではなく”やるかやらないか”、
それだけだと思う。
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〜【今日のプロ論 /B-ing編集部】〜
「プロになる近道は、
好きなことを仕事にすること」
田原総一朗（たはら そういちろう）氏
1934年 滋賀県生まれ。早稲田大学文学部卒業。
言わずと知れた著名なジャーナリスト。
2002年より母校早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として教鞭をとる。
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