「なぜあなたはその仕事を先送りしてしまうのか?」 その9


それでは引き続き、
「なぜあなたはその仕事を先送りしてしまうのか?」
/心理カウンセラー 笹氣健治氏著
を紹介したいと思います。



前回は《行動に移すための3つのステップ》として、
「思考レベルでの取り組み」をご紹介しました。


今回は続いて「感情レベルでの取り組み」を
抜粋して取り上げたいと思います。



繰り返しになりますが、
どんな感情が行動を妨げているかといえば、
”ネガティブな感情”ということになります。
単純にそいつを克服しないとどうにもなりません。


そのネガティブな感情の正体とは、
過去のマイナスな出来事・記憶によるものが多い、
と前回説明いたしました。


笹氣氏曰く、


過去のイヤな出来事を思い出す場面では、
「自分を責めてしまう自分」が登場することが、
一番好ましくありません。


自己否定的な気持ちは、行動を移す際に、
意欲や気力を損なわせる性質の感情だからです。


もし「自分を責めてしまう自分」が登場したら、
それとうまく接していくため、
フレーミングという取り組みを行います。



簡単に言うと、
物事をひとつの面からだけでなく、
別な面からもとらえるための働きかけ、
ということになります


例えば失敗は、
「がっかりして落ち込むイヤな出来事」
としてとらえることもできますし、
「欠点を学んで成長するきっかけとなる出来事」
としてとらえることもできます。


このようにひとつの出来事は、
否定的にも肯定的にもとらえることができるのです。

これもなるほどですよね。
確かに俺はだめなんだ的な感情が働くと
何もする気がなくなってしまう・・・
こんな経験をしたのは私だけではないと思います。


そこで笹氣氏は「そんなことは気にするな」と言わず、
ユニークな提案をしております。



  • 過去の行動をそのまま受け入れる


「自分を責めてしまう自分」にリフレーミングを用いる場合、
重要な姿勢があります。


それは、
「あの行動(失敗)は自分の身を守るために仕方なかったんだ」
という姿勢です。
結果や原因はいったん棚上げにして、
自分自身がした行動を認めて、自分を許すということです。
要するに、
その行動をしたという判断をそのまま受け入れるのです。


「再チャレンジできるんだ。チャレンジしても大丈夫なんだ」
という勇気と安心感が得られます。


この安心感が恐怖心を克服して、
行動するための大きなエネルギーになります。

そういうことのようです。
笹氣氏だけでなく、世の中の偉人たちは、
「まず考えを変えよ。そうすれば行動が変わる」
とよく言われます。


まさに心理メカニズムとしても
理にかなっている名言なんですね。




それでは次回、
その行動を変えるための取り組みを紹介します。。。




【編集後記】
先日、起業する知人に相談を受けた。
ネットでのビジネスらしいのだが、
発想がうらやましくなるくらい斬新なプラン。
少なくとも世に出ているネットサービスには存在しないもの。
それはそうと話を聞いてつくづく感じたのだが、
おもしろいものを世に出そうとする時は、
儲けを先に考えていたのでは決してできないと、
改めて感じた。
同時に島田紳助氏のコメントが思い出された↓
http://d.hatena.ne.jp/sukima911/20070627



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 〜【今日のプロ論 /B-ing編集部】〜



 「自分を過信しなければ努力ができる。
  賢い方法がみつかる」



 和田秀樹(わだ ひでき)氏
 精神科医。ヒデキ・ワダ・インスティチュート代表。
 1960年 大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。
 著書多数。

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