「なぜあなたはその仕事を先送りしてしまうのか?」 最終回
さぁ今回は最終回です。
強引に最終回にします。
それでは「なぜあなたはその仕事を先送りしてしまうのか?」
/心理カウンセラー 笹氣健治氏著
をご紹介します。
(余談ですが、笹氣健治氏の著書の続編的なものがでましたね。
これやっぱり売れたのかな?)
今回はついに、
「行動レベルでの取り組み」
となります。
前回までの取り組みを繰り返せば、
思考・感情的な部分で障害となっていた敵が
見えてきたかと思います。
あともう一歩です。
その方法として、
「解決思考型短期療法」
というものがあるそうです。
問題や悩みに直面したとき、
「どうしてこんなことになってしまったんだろう?」
「何が原因でこんなことになってしまったんだろう?」
と原因の方ばかりに意識が向く傾向にあります。
こういう意識で対処法を探そうとすると、
まずその原因を取り除く必要があると考えることになります。
しかし、それが本当の解決策になるとは限りません。
というのもひとつの結果には、
様々な原因がある場合が多く、
すべての原因を究明したとしても、
それらすべてに対処することは現実的に不可能だからです。
- 技術的な原因
- 物理的な原因
- 心理的な原因
- 性格的な原因
- 外的な力による原因
など、挙げだしたらきりがありません。
これでは時間がいくらあっても
問題解決はできません。
そこで「解決思考」が有効なのです。
なるほど。
要するにくよくよ過ぎたことばかりに目を向けていては、
解決へのスピードが遅く、合理的ではないということでしょうか。
もちろん同じ過ちを繰り返さないために
原因を洗い出すことは必要かもしれませんが、
目的をはき違えてはダメだということでしょう。
どうすれば早く解決できるのか、
その思考方法を解説してらっしゃいます。
- まず自問によって理想の姿を導きます。
まずは、「どうすればいいだろうか?」
「どうなりたいのだろうか?」
ではなく、
「どうなったらいいだろうか?」
という問いをします。
要するに主観的な理想の姿ではなく、
客観的な姿を考えるようにします。
そしてここでは時間をかけず直感的に考えてください。
- 次に「理想の姿が100点満点なら、今は何点だろうか?」
上記の理想の姿に点数をつけます。
つまり現時点で自分はどのあたりに位置してるのか、
現在位置を確認するチェックポイントのようなものです。
- そして最後に「今自分ができることは何だろうか?」
目指すべき理想の状態になるために、
今自分ができることを考えるのです。
これが一番重要です。
この質問で得た答えを実行に移すことが、
「思ったことを行動に移す」ための、
はじめの一歩になるのです。
実際にはもう少し多くの事例やトレーニング方法が書かれていますが、
僭越ながら私が一番頭に残った部分だけを抜粋させていただきました。
ただこれでもなかなか行動に移せない人が
多数かと思います。
笹氣氏曰く、その悪循環を断ち切るには、
上記の『行動レベルでの取り組みを繰り返す』
ことが重要だそうです。
要するに「わかっているけどできない」のですから、
頭では理解できているわけです。
そういう状態下では、
とにかく少しづつでもいいので、
やれることからやっていくことが大切だと説いておられます。
そうすることによって習慣化されていく、ということです。
以上足早にまとめ上げましたが、いかがでしょうか。
何かきっかけになればと思い、この良書
「なぜあなたはその仕事を先送りしてしまうのか?」
/心理カウンセラー 笹氣健治氏著
を紹介させていただきました。
先日、起業しているある知人に会ったのですが、
その人はPhotoshopのプロフェッショナルで、
GUIなどあらゆるモニター上でのユーザビリティを知り尽くしています。
「俺もそういう会社に勤めていればなぁ」
と私はうらやましい気持ちで語りかけたところ、
なんと全て独学で学んだそうです。
確かに今は書籍、ネットでマニュアルは溢れるくらい溢れています。
要するにやる気があるかないか、やるかやらないか、
ということなんだと思います。
私も少しでも皆さんに近づけるよう、
精進しないといけませんね。。。
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〜【今日のプロ論 /B-ing編集部】〜
「今やれることを自分から進んでやってみる。
そうすることで、意外な幸運に出会えたりすんです」
香山リカ(かやま りか)氏
精神科医。
1960年 北海道生まれ。東京医科大学卒業。
臨床経験を生かし、現代人の心の病について洞察を続けている。
著書に「就職がこわい」「心とおなかの相談室」など多数。
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