　無気力は学習される - 起業とリスクの境界線-携帯メール配信システムASPサービス運営-

メール配信システム低価格ASP「ナウゲッタメール」運営の北川です。

突然ですが、今どんな気分でしょうか？

何をやってもうまくいきそうな気がする気分、
反対に何をやってもうまくいきそうにない気分、
うまくいくぞと自分に言い聞かしているが深層心理でなんとなくだめっぽい気分　etc…

私は情けない話ですが、気分が日ごとに変わってしまいます。
経営者としてまだまだ未熟と言わざるを得ませんが、
ただ起業している以上、七転八起の精神はいつも持ち続けています。

しかし、”無気力”って味わったことはないでしょうか？

これは特別な状態ではありません。
誰にでも訪れる可能性のある心理状態です。

あくまでビジネス的観点から論じますが、
要するに新しいことを学ぼうとしない、挑戦する気が起きない、
こういった状態のことですね。

なぜそうなるのか！？
少し原因を探ってみました。

■ 行動と結果が伴っていれば問題ない

行動と結果が伴っている状態を、
心理学的には「行動と結果の随伴性がある」と言うそうです。

人間はもとより広く動物にとっても、行動と結果の随伴性はとても大切です。
私はもちろん、ほとんどの方が自ら行動するとき、
「きっとうまくいくはずだ」
「プラスに傾くはずだ」
「何らかの変化をもたらしてくれるはずだ」
と信じているからこそ行動に出れるのではないでしょうか。
信じているからこそリスクもおかせるのです。

しかし自分が行動しても何ら変化がおきない、
自分の行動と周りの出来事が全く無関係におきる、
つまり自らの行動と結果が随伴していなければどうでしょう。

■ 心理学者セリグマンの実験

上記の行動と結果の随伴性について、ある実験が行われました。

・イヌを立たせたまま動けないよう固定し、前足に電気ショックを与えます。
もちろん命に別条がない程度ですが、かなり不快な電気ショックです。

・当然イヌはさまざまな動きをし、なんとか電気ショックから逃れようとしますが、
固定されているのでどうしようもありません。

・しばらくすると電気ショックは止まりますが、それはイヌの動きとは無関係です。

・そしてまた電気ショックがやってくる。これが何度も繰り返し行われる。

ここまでは要するにイヌの動きとは無関係に電気ショックを与え、去っていく。
そしてまた与えるということを何度も繰り返します。
要するに、行動と結果の随伴性が全くない状況です。

この環境下でイヌはどうなったでしょうか。

実はいっさいの抵抗をやめ、ただ電気ショックをじっと耐え、去るのを待つようになるのです。
元気だったイヌが、この実験によって全く無気力になってしまいました…。

■　更に実験は続きます。

・同じイヌを新たな実験台に置きます。
　相変わらず実験台の床は電気ショックが与えられる床ですが、
　今度はイヌの周囲に仕切りを立てます。

・しかし仕切りは低く、簡単に飛び越えられる高さです。
　そして仕切りを超えた向こう側は電気ショックがない床にしておきます。

・今回はイヌを固定せず自由に動ける状態にします。
　そして床に電気ショックを与えます。

要するに2度目の実験では、積極的な行動をとれば電気ショックから逃れられる、
つまり客観的に見れば行動と結果が完全に随伴している環境下です。

さぁ電気ショックを与えたイヌはどういう行動を取ったでしょうか？

実はひとたび無気力になってしまったイヌは、
そう簡単にやる気を取り戻しません。
全く積極的な行動を取ろうとせず、電気ショックが来てもただ我慢し続けるだけだそうです。

■ 無気力は学習する

これをセリグマンは学習性無力感と呼び、次のような解釈をしたそうです。

行動と結果が随伴しない経験をするうちに、
自分自身の行動は無効であると考えるようになり、
そのため客観的な行動により結果が変えられる場面に出合っても、
「どうせ何をやっても関係がない」
と考えてしまい、無力感に陥ってしまいます。
結果何もしなくなるというのです。

　　〜奈須正裕氏　著書参照〜

要するに、無気力になることを学習してしまったんですね。。。

私はこれを見てただの犬の実験とは到底思えませんでした。
私たちが戦っているビジネスシーンはこのような単純な装置ではないですが、
積極的に行動することのみが現状を好転させる唯一の方法だと、
改めて実感しました。
たとえ私たち自身には見えなくても。。。

（備考）
ごめんなさい。
一応SEO対策のキーワード入れさせてもらってます。
ご容赦をm(_ _)m
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