〜「Google&楽天市場」vs「Yahoo!&Yahoo!ショッピングストア」 第六話〜
今回は検索エンジンとショッピングモールの相性について触れてみる。
私はずっと腑に落ちないことがあった。
「GoogleとYahoo!とでなぜこれほど検索結果が違うのか」
私が運営管理をしていた楽天ショップは、
あるキーワードに関してはGoogle検索で最高3位、悪くても1ページ目にはランクインしていた。
ところが同時にYahoo!検索すると、
1ページ目どころか2ページ目でやっとこさ出てくる。
・楽天ショップの例
《検索キーワード:○○○○》
- Google検索 ⇒最高3位
- Yahoo!検索 ⇒10位以降
試しに楽天市場、Yahoo!ショッピングストア、自社サイトと
多店舗展開している有名ショップを「店舗名」で検索してみた。
《検索キーワード:(店舗名)+キーワード》
▼Google検索
- 自社本店 ⇒1位
- 楽天市場店 ⇒2〜5位独占
- Yahoo!店 ⇒61位
▼Yahoo!検索
- 自社本店 ⇒1〜2位独占
- Yahoo!店 ⇒3〜4位独占
- 楽天市場店 ⇒5位
これを見れば明らかな偏重が確認できる。
(※キーワードによっては大差ない場合もある)
私の独自の見解ではあるが、それぞれのアルゴリズムに
以下のような”癖”を意図的に加えていると思われる。
国内外を問わず、昨今のネット市場での覇権争いを見ていると、
意図的な偏重があってもおかしくない。
しかしここで悩みが一つ増える。
以上の傾向を事実と見るならば、
「Google&楽天市場」vs「Yahoo!&Yahoo!ストア」
という構図が浮かび上がってくる。
Google検索がトップシェアの海外では問題ないのだが、
日本ではYahoo!検索が圧倒的に優位だ。
ネットレイティングスの調査より引用
2006年3月のWeb検索の国内利用率はYahoo!検索が64.5%でトップ。対してGoogleの利用率は34.7%。
「ショッピングモールに加入するなら最大手の楽天市場に」
とまっ先に思うところだが、
検索エンジンからお客様を呼び込むなら、
Yahoo!ショッピングストアの方が有利なのだ。
これだけ見ると、
「楽天、Yahoo!、自社と3つ持てばいい」
と安易に考えがちだが、ネットショップ運営はそう甘くない。
これはリアルの感覚に似ていると思うが、
多店舗展開は相応のシステム、人員、コストを覚悟する必要がある。
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スキマクリエイティブ株式会社
代表 北川敦浩
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