〜PPC広告利権 Adwords(アドワーズ)かOverture(オーバーチュア)か 第七話〜


先日気になる話を耳にした。


Yahoo!カテゴリに登録するのはネットショップとして必須」


確かに正論。疑う余地なし。
しかしこの方、大きな勘違いをされているようだ。




Yahoo!カテゴリに登録しないと、Yahoo!検索に引っかからないと思ってらっしゃる。


これは間違い。
遠い昔は確かにそうであったが、もちろん今はそんなことない。


また、
SEO的に相当有利だ」
という方もたくさんいる。


これも正論。私もそう思う。


しかしサイト運営をされたらわかるが、
いくら天下のYahoo!様へ登録されたとしても、
たかが一サイトからリンクをもらったところで検索結果に何ら影響はない。


しかも商用営利サイトはビジネスエクスプレスに申請しなくてはならず、
52,500円もの大金を支払わなくてはならない。
(業種によっては157,500円)


まさに足元を見てるとしか言いようがない。
私ならそのお金でPPC広告に出稿するが・・・



ということでこのPPC広告
これも何かと利権が絡んでいるようだ。



前回は検索エンジンの相性について書かせていただいたが、
このPPC広告は相性なんてレベルではない。
”二者択一”の大きな問題なのだ。


またしても楽天市場vsYahoo!。
この2強の覇権争いが、時に我々を大きく混乱させる。



ある日、集客の一環のためPPC広告に出そうということになった。


Google Adwordsアドワーズ)か、Overtureオーバーチュア)かって話だが、
サイトのアクセス解析を見ても、やはりGoogleよりYahoo!検索からのアクセスが多い。


ってことで「Overtureオーバーチュア)にしよう♪」ってことになった。


地道にキーワードアドバイスツール(サイトはコチラ)で自分でしこまた調べてもよかったのだが、
お金より時間が大切ということで、


「アシストプラン料金: 15,645円(50%オフキャンペーン適用)」
(2006年4月3日)


というのに申し込んだ。


これは電話及びメールで担当者の方が懇切丁寧にアドバイスしていただき、
希望キーワードに基づいた提案書をExcelデータで送ってくれる。
且つ入札順位・入札価格・キーワードの設定などを、初期設定に限り代行してくれる。


これは時間効率で考えると非常に有意義で利用してよかった。



そしていざ掲載!!


楽天システム(RMS)でアクセス動向を見守っていたが、
これがまたものすごい!!


もちろん商材や競合他社等にもよるが、
想像以上の反応に心躍らせる気分だった。



しかし、3日後にある異変が起きた。


PPC広告からのアクセスが急激に落ち込み、
わずか1桁台に落ち込んだ。


そこで念のため設定したキーワードでYahoo!検索してみたところ・・・
広告がリスティングされないのだ。


理由はわからなかった。
入札価格設定、予算設定など全て再チェックしたが、
原因が判明しない。



ここでOvertureオーバーチュア)の担当者に電話を入れてみた。


「あれだけあったアクセス数が、たった3日で1桁台に落ち込むのはおかしい。
しかもYahoo!でキーワード検索してもリスティングされていないようなのですが・・・。
そちらで原因はわからないでしょうか?」


原因はわかりませんが・・・と前置きしながら以下の3点。

  • Yahoo!さんでは登録3日後からリスティングされてないようです」
  • 「恐らく何らかの不備により掲載却下になったのではないでしょうか」
  • 「MSNでは依然リスティングされているかと思われます」


コラコラ〜
他人事のように言うな〜
あなたの会社はYahoo!の子会社じゃないの〜


当然の如く怒りがこみ上げてくる。
私曰く、


「そもそもOvertureオーバーチュア)さんから営業してきたのではないか。
いくらチェックしても私どものサイトに不備は見当たらない。
掲載却下になった理由を教えてほしい」


いくら食い下がっても答えは同じ。
考えてみれば詐欺だ。


Yahoo!のキーワード検索に広告表示されるということで
有料のアシストプランにまで申し込んだ。
それが3日で掲載されなくなって「はいそうですか」となるはずがない。


ここでピンときた。



私:「もしかして私どもが楽天ショップだからですか・・・?」
先方:「言えません」
私:「ヒントだけでもほしい。その可能性は考えられますか?」
先方:「可能性がないとは言えないでしょう・・・



決してOvertureオーバーチュア)もYahoo!も認めないが、
私の中で確信できた。


Overtureオーバーチュア)は楽天ショップを排除している”



納得を超えてなぜか満足してしまった自分がイタイが、
大人の世界を垣間見た経験だった。


ちなみにYahoo!スポンサーサイト(=Overture)のページには、
以下の注意書きがなされている。


オーバーチュア株式会社に対してスポンサーサイト広告掲載のお申し込みをされた場合でも、
Yahoo! JAPANが不適切であると判断した単語等をキーワードとして使用することはお断りしております。」


要するに不適切なキーワードとは、
楽天市場
ということだ。



■以上7回にわたって”楽天ショップ”という目線で記事を書いてきた。


楽天市場での人気ショップに聞くと、
「生まれ変わっても楽天市場に出店する」と言うし、
Yahoo!ショッピングストアで成功されている人、
自社サイトで成功されている人、それぞれコメントが違う。


結局何がベストなのか、それは各々で考えるしかない。


ただ一つ言えるのが、私もそうだったし人気ショップもみんなそうだと思うが、
ショッピングモールやPPC広告SEOSEMは所詮戦略にすぎない。


戦略のための戦略にならないよう
お客様に対してよりよいサービスに徹すること、
これこそが何より成功への王道だと、今でも信じてやまない。
日々進化を続けるネット市場だが、
商売の基本は永久に変わることがないのかもしれない。



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スキマクリエイティブ株式会社

代表 北川敦浩

◆実店舗モバイルメールマーケティング支援◆

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